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波 (新潮クレスト・ブックス)
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「たいへん、海が入ってくる」-友人のこの言葉の直後、経済学者の著者は、家族とともに滞在中のスリランカ南岸のホテルで大津波に襲われる。2004年のクリスマス翌日、スマトラ沖で発生した巨大地震によるこの津波は、夫と二人の息子、両親を、一瞬にして彼女から奪い去った。家族との幸福な記憶ーコロンボの両親の家、ケンブリッジでの夫との出会い、幼い息子たちと夫とのロンドンでの賑やかな暮らしーは彼女を執拗に苛み、長い年月を経て、生きる力を取りもどす支えとなる。絶望の淵から再生してゆく自身の姿を虚飾なく伝え、マイケル・オンダーチェら多くの人びとの深い感動を呼んだ稀有な回想録。
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