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ドナ・ビボラの爪(上)
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死者二万余人、流失家屋数万戸と記録された「濃州大洪水」の真っ只中、美濃国の守護所で一人の赤子が産声を上げた。ぎょろ目、長々しい中停、角張ったあご。蝮と怖れられる父・斎藤道三に瓜二つの容貌の赤子は、大器の誕生を予感させた。だが、その期待は稲妻が全身を照らした瞬間、絶望に変わる。赤子の股には、男子たる証がなかったのだった…。不容色と周囲に蔑まれながらも、父の寵愛を受けてまっすぐに育った女・帰蝶は、ある日、生涯の伴侶となる男・織田信長と劇的な出会いを果たすがー。
小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・ま行
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