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ピーテル(継之進)とコルネリア
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十七世紀・江戸時代初期、日本が急速に鎖国へと向かうなか、平戸藩の通詞・本木継之進は、藩の密命により、オランダ商館で出会った自由思想家エンデンとともに、オランダに渡る。二年を超える過酷な船旅を経て、ようやく到着した継之進を待っていたのは、密計を命じた藩主病没の知らせだった。異国の地で生きることを決意した継之進は、ピーテルと名を変え、エンデンの助けで学資を蓄え大学に学び、オランダ東インド会社(VOC)に社員として職を得、妻を娶る。そして生まれた最愛の一人娘・コルネリア。だが、妻に早々に先立たれてしまう。ピーテルはコルネリアの将来を思慮し、世間の慣習にとらわれず、ラテン語と哲学を学ばせる。「黄金時代」を迎えたオランダの「激動」を真摯に生き抜いた日本人の父とその娘をめぐる、感動の大河巨編。
小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・あ行
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