|
|
乱読のセレンディピティ
|
著者 | 外山滋比古
|
---|
出版社 | 扶桑社
|
---|
発売日 | 2014年04月
|
---|
サイズ | 単行本
|
---|
価格 | 1,012 円
|
---|
思いがけないことを発見するための読書術
一般に、乱読は速読である。それを粗雑な読みのように考えるのは偏見である。ゆっくり読んだのではとり逃すものを、風のように速く読むものが、案外、得るところが大きいということもあろう。乱読の効用である。本の数が少なく、貴重で手に入りにくかった時代に、精読が称揚されるのは自然で妥当である。しかし、いまは違う。本はあふれるように多いのに、読む時間が少ない。そういう状況においてこそ、乱読の価値を見出さなくてはならない。本が読まれなくなった、本ばなれがすすんでいるといわれる近年、乱読のよさに気づくこと自体が、セレンディピティであると言ってもよい。積極的な乱読は、従来の読書ではまれにしか見られなかったセレンディピティがかなり多くおこるのではないか。それが、この本の考えである。
人文・思想・社会 > 雑学・出版・ジャーナリズム > 図書館・書誌学
|
みんなの感想
登録している読者
この本を読んだ人はこんな本も読んでいます
|
|
|