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パウロの政治神学
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ローマ書の読みを転倒させる。メシアの論理と伝統に連なることで、新たな“神の民族”という普遍的な共同性の創始を目指したパウロ。信仰と法、召命と排除、精神性と世俗性…ユダヤ教の救済と解放のヴィジョンを参照枠として、プロテスタント的な解釈の礎石を突き崩していく。描き直されたパウロ像を起点として立ち上がる精神の系譜、ニーチェ、カール・シュミット、カール・バルト、フロイト、ベンヤミンー世俗化と啓蒙の「近代」という図式に穴をうがつ、一つの知の気圏と、知られざる思想史の風景。
人文・思想・社会 > 宗教・倫理 > キリスト教
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