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キリストと性 岡田 温司(著) 岩波書店 - @Books

キリストと性 (岩波新書 新赤版 1992)

著者岡田 温司
出版社岩波書店
発売日2023年10月24日
サイズ新書
価格1,122 円

西洋美術の想像力と多様性

今日、キリスト教は性に対して厳格、保守的であるといわれる。しかしキリスト教の長い歴史にあって、キリストは性をめぐって、じつにさまざまな姿で語られ、描かれてきた。ときに「クィア」と形容される性的嗜好を先取りし、ときにジェンダーをめぐっても攪乱されていく。人々の豊かな想像力が育んだ西洋美術の実相に迫る。  はじめに 1 クィアなキリスト  1 キリストとヨハネ   「最後の晩餐」のなかの使徒ヨハネとイエス   イエスとヨハネのツーショット   「イエスの愛しておられた弟子」ヨハネ   師との「愛」をめぐる弟子たちの葛藤ーーヨハネとペテロの場合   外典のなかのヨハネ   マグダラのマリアの愛を捨ててイエスのもとに走るヨハネ   カップルにしてライヴァル、似た者同士の使徒ヨハネとマグダラのマリア   ガニュメデスとしてのヨハネ   ソドムの罪  2 イスカリオテのユダとキリスト   ユダは本当に裏切り者なのか   ユダをめぐる解釈の葛藤   外典『ユダの福音書』   イエスとユダのどこかクィアな関係ーースコセッシの『最後の誘惑』   もうひとりのユダーーノーマン・ジュイソンの『ジーザス・クライスト・スーパースター』   ユダはなぜイエスにキスしたのか   ユダのキスのさまざまなかたち   クィアな口づけ   カイン+モーセ+オイディプス=イスカリオテのユダ   もうひとりのユダ  3 マリアとキリスト   娘エクレジアを生む母キリスト   マリア・エクレジアの子宮   花嫁マリアと花婿イエス   ジェンダーをまたぐ「花嫁」   母マリアと子キリストの結婚 2 交差するジェンダー  4 もしもキリストが女性だったら   女性のキリストーー「クリスタ」   十字架のイエスの異性装   ウィルゲフォルティスのモデルーールッカの《聖顔》の異性装   中世におけるさまざまな異性装   異性装の聖人たち   女教皇ヨハンナ  5 「傷(ウルヌス)」、「子宮(ウルウァ)」、「乳首(ウベル)」   女性器としてのキリストの傷   護符としての女陰と男根   イエスの割礼と包皮   聖遺物としてのイエスの包皮   傷のなかへと入る   豊かな乳房をもつキリスト   「あなたの乳房はぶどう酒にもまして快く」   両性具有としてのキリスト  6 「スピリット」とは何か   「聖霊」のかたち   「聖霊」のジェンダー、男性性と女性性の揺れ   「カリタス」としての聖霊   「ソフィア(知恵)」としての聖霊、あるいは神の女性性   グノーシス主義の「ソフィア」   「聖霊」と聖母マリア   女性としての聖霊   三位一体と聖母戴冠   三位一体を包み込むマリアの子宮  おわりに  参考文献

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