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湯女の櫛 備前風呂屋怪談 (角川ホラー文庫)
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江戸時代初期、備前岡山城下の風呂屋・和気湯に、天女のような湯女がいた。名はお藤。その美貌と諸芸は群を抜き、なぜ下世話な風呂屋にいるのかという人々の疑問はもっともなことだった。だが、お藤はけっして身の上を語ろうとはしない。元藩主のご落胤とも朝鮮王族の血をひくとも囁かれるお藤は、いったい何者なのかー。妖しき湯女は、夜ごと男の伽をしながら、寝物語に不可思議な話をはじめるのだった。
文庫 > 小説・エッセイ 小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・あ行
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