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悲しい話は終わりにしよう(1)
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生まれ育った松本から出ることのないまま大学生になった僕は、附属図書館のくたびれたソファで寝るか、数少ない友人の広崎と吉岡さんと慣れないビールを飲んで時間をつぶす毎日を送っていた。季節とともにまわりはどんどん変わっていくのに、あの日のことを忘れられない僕は、ずっと動けずにいてー。友情、淡い恋心、ちぐはぐな心とからだー胸をかきむしるほどの切なさで青春の喪失と再生をみずみずしく描ききった、著者入魂の新境地!
小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・か行
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