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道草 (角川文庫)
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留学帰りの健三は仕事に忙殺され、妻子を思いやる余裕もなく日々を過ごしていた。ある日、彼のもとへ絶縁したはずの養父・島田が金の無心にやって来る。かつての恩義や見栄のため、頼みを断れない彼に嫌気がさす身重の妻。しかし意固地な二人は話し合うこともせず、すれ違う。腹違いの姉からも経済的支援をせがまれ、健三の苦悩は深まるが…。互いへの理解を諦めきれない夫婦の姿を克明に描く、漱石後期の名作。
文庫 > 小説・エッセイ 小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・な行
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