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悪の芽
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自分が犯した「あの罪」が、無差別大量殺人事件を引き起こしたのだろうか。銀行員の安達は、世間を震撼させた事件の犯人が同級生だったことに気づいて絶句する。小学生の頃、小さな見栄から彼がいじめに遭うきっかけを作ってしまった。その後、普通の人生から道を踏み外した彼は、大量殺人犯となり、自らに火を点け、動機不明のまま死んでいった。罪悪感に苛まれる安達は、犯人の悪の芽がどこで生じたのかを調べ始めー。絶望の果てに、人間は何を見るのか。魂の叫びと祈りが胸に刺さる、長編ミステリの傑作!
小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・な行
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