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太陽の世界(9) (角川文庫)
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著者 | 半村良
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出版社 | 角川書店
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発売日 | 1986年02月
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サイズ | 文庫
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価格 | 416 円
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“人間を堕落させろ!” デギルの奸計は成功した。毎夜、チブの村には剣歯虎の不気味な咆哮がとどろきわたった。おびえきった村人達は、日没と共に家に閉じこもったが、ある夜、2、3頭の剣歯虎の駆け抜ける足音と共に、人間の悲鳴があがった。村長の一家が皆殺しにされたのだ。その夜以来、チブの村は孤立してしまい、モアイに救援を求めることすらできなくなった。その凶暴な剣歯虎を倒したのは、妖怪バルバルの長、デギルであった。モアイに劣らぬ力をみせたデギルは、彼を神として祭ることを要求した。要求にしたがったチブの村の倉を、デギルは美しい布や食糧でみたしていった。人々は働くことを忘れ、淫蕩な快楽にふけっていった。“人間を堕落させろ!” デギルの奸計の第一歩が開始されたのだ。
文庫 > 小説・エッセイ 小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・は行
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