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なつかしの殺人の日々 辻真先(著) 角川書店 - @Books

なつかしの殺人の日々 (角川文庫)

著者辻真先
出版社角川書店
発売日1986年10月
サイズ文庫
価格416 円

シティ感覚の連続サスペンスドラマ『黒のエチュード』は、農村的じいさんばあさん的大テレビ局CHKの看板番組である。傍若無人の鬼才ディレクター鬼堂修一郎が常に50%以上の視聴率を誇る、略して『黒ード』は、局内で「殺しの寄せ鍋」と呼ばれて、当然評判が悪い。その『黒ード』の準主演女優が、こともあろうに照明通路から落ちて死んだ。局内は騒然。以来異様なトラブルが頻発し始める。VTRのなかった時代のTV局がどんなだったか想像できますか。当然ドラマも全部生放送。トラブルが即、致命傷の命とり。鬼才鬼堂はそのたびに殺しでもって危機を脱する。命より放送が第一なのです。

小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・た行
文庫 > 小説・エッセイ

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