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離愁 (角川文庫)
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昔の美貌を残しながらも無表情、徹底して人とのかかわりを好まなかった藍子叔母。謎に満ちた叔母の人生に、わたしは物書きとしての興味をかきたてられた。叔母に届いた手紙と、ある男の手記。調べていくうちに、若き日の叔母の恋人は、ゾルゲ事件で投獄されていたことを知る。戦中から戦後、そして現在へと、脈々と続く連鎖の不思議。昭和という時代に翻弄されながらも、気丈に愛を貫き通した藍子ー。『症例A』の多島斗志之が描き切った、渾身の純愛小説。
文庫 > 小説・エッセイ 小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・た行
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