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愛欲の精神史3 王朝のエロス (角川ソフィア文庫)
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『とはずがたり』に描かれた愛欲の世界とその果ての救済のかたちを探る。後深草院二条をめぐる5人の男との愛の呪縛と遍歴、これと対比される待賢門院璋子の野性化する奔放な性愛、やがておとずれる愛執の落魄と鎮魂。過剰な性愛の果ての浄土往生への願い、西行を追慕する漂泊の旅、女人出家の懺悔・滅罪について描く。文庫化にあたり、愛憎関係を救済する『源氏物語』の宗教性と無常の観念などを論じた2篇を増補新訂。
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