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記憶を埋める女
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ある夏の日の午後。二十代の主婦コーラ・ベンダーは、夫と幼い息子とともに湖畔に遊びに出かけた。彼女たちの隣では二組のカップルがラジカセで音楽を聴いていた。ドラムソロがハンマーのように連打されている…。その時、ラジカセの音楽が変わった…突然、コーラは二組のカップルのうち、女と抱き合っていた男に向かって絶叫し、もっていた果物ナイフで男をめった刺しにした。即死だった。逮捕された彼女の供述は妄想と虚偽だらけ、ときおり錯乱状態に陥り意味不明の話を始める有様で殺人の動機はまったく見えてこない。狂信的な母、臆病な父、いつ死んでもおかしくない重病の妹、児童虐待、麻薬、レイプ、近親相姦、売春、キリスト教、地下室…何が真実で何が妄想・虚偽なのか?そして殺意の真相とは…。幾重にも張られた伏線と立て続けのどんでん返し、そして緻密な心理描写と重厚な筆致で展開する一級の「心理ミステリー」!!ドイツ・ミステリー界の新星ペトラ・ハメスファールの最高傑作、ここに邦訳なる。
小説・エッセイ > 外国の小説
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