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朔と新
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著者 | いとう みく
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出版社 | 講談社
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発売日 | 2020年02月06日頃
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サイズ | 単行本
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価格 | 1,650 円
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朔は一年ぶりに家へと帰ってきた。朔と弟の新は、一昨年の大晦日、父親の故郷で正月を迎えるために高速バスで仙台に向かい、バスが横転する事故に巻き込まれた。大晦日に帰省することになったのは、新が母親とぶつかったのが原因だった。本来の予定より一日遅れでバスに乗ったことが、運命を変えたのだ。事故によって、朔は視力を失った。そして、長距離走者として注目を浴びていた新は、ランナーとしての未来を自ら閉ざし、高校に進学した後も走ることをやめた。そんな新に、突然、朔が願いを伝える。「伴走者になってもらいたいんだ、オレの」激しく抵抗する新。だが、事故に巻き込まれたのは自分のせいだという気持ちもあり、兄の願いを断ることはできなかった。かくして兄と弟は、一本のロープをにぎり、コースへと踏み出してゆくー。ブラインドマラソンは、兄弟の絆を再生するのか。
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