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ほんのこども 町屋 良平(著) 講談社 - @Books

ほんのこども

著者町屋 良平
出版社講談社
発売日2021年11月10日頃
サイズ単行本
価格1,980 円

ころす側の論理、ころされる側の論理。元同級生あべくんからのメールにあった文章から着想したシーンをつないで、商業作家はあべくん自身の人生を小説にしようとする。父による母殺傷事件、両親がころしころされていたあべくん…。暴力で愛撫し合い痛みをこらえるようによろこぶ身体たち。物語にかえろうとするから人生はつらく、日常が重すぎてひとをころしたくなる。恋人をころして自分も死んだところで折り返し、物語は無限に再生を繰り返す。小説家があべくんなのかあべくんがかれなのか、やがてふたりの境界は曖昧になり、問い自体が意味を失う。

小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・ま行

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