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親鸞 (集英社新書)
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著者 | 伊藤益
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出版社 | 集英社
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発売日 | 2001年08月
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サイズ | 新書
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価格 | 814 円
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悪の思想
「善人なほもつて往生を遂ぐ。いはんや、悪人をや」日本思想史において、もっも著明な言説ともいえる親鸞の言葉である。でも、なぜ「善人」ではなく「悪人」なのか。親鸞の弟子唯円によって記された『歎異抄』の中のこの一節を、筆者は、おのれの存在論的悪に目覚めた人間が「悪人」なのだ、ととらえる。他者を排除し犠牲にすることによってしか生きられない自分が「いま」「ここ」に在ることの申し訳なさを自覚すること。この澄み切った「悪の思想」こそ、八〇〇年の時空を超えて、現代によみがえる親鸞の思想の現代的意義なのだ。
新書 > その他 人文・思想・社会 > 宗教・倫理 > 仏教
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