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ウメ子
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ウメ子は変わっている。ウメ子はふつうの子とちがう。初めて会った日から、みよはずっとそう思ってきた。ロビンフッドのような服装に、勇敢な行動。みよは、ウメ子の魅力に夢中になった。そんなある日、謎の紙芝居屋さんが現れ、行方不明だったウメ子の父さんの居場所が…。人と人が共感で結びついていたあのころ。誰もが貧乏で、さげすみもひがみも感じさせなかったあの時代。人間関係のむずかしい現代から、懐旧の世界に導かれる。人気エッセイストの阿川佐和子さんが子ども時代の経験に想を得た、初の長編小説。坪田譲治文学賞受賞作品。
文庫 > 小説・エッセイ 小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・あ行
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