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幕末妖人伝
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時代短篇選集1
幕末から明治を舞台にした山田風太郎の名短篇を集成する作品集。無念流の免許皆伝の腕を持ち、佐久間象山の下では勝麟太郎と並ぶ俊才と目されていた立花久米蔵。蘭方の医師でもあり、妻はオランダ人と遊女との間に生まれた絶世の美女だった。そんな彼が、黒船渡来で攘夷を唱える声に異論を述べたことから悲劇が始まり「ヤマトフの逃亡」。牢屋敷から、火事のため囚人切り放しで自由の身となった、高野長英の最期までを描く「伝馬町から今晩は」。ほかに、芹沢鴨、河上彦斎、鳥居燿蔵など、主人公たちの切々たる心情が胸を打つ全七篇。
文庫 > 小説・エッセイ 小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・やらわ行 小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・か行
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