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往生の書 (NHKブックス)
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来世に魅せられた人たち
できれば死を遠ざけて生き続けたい。この願いを現実に果たそうとして仏道を歩んだ有名無名の人たちが、平安の世から明治までの長い期間、往生伝に数多く実名で登場してくる。それは苦境を乗り越えようと懸命に生きた人の心の記録であり、来世に仏になれる望みのため、死を恐れずに往き貫いた人たちの祈りの記録でもあった。生と死の確執がどんどん希薄になっていく現在、本書はその世界に分け入って、そうした願いの切実さと、もう一つの命を得て生まれ変わろうとした生き方を探る。
人文・思想・社会 > 宗教・倫理 > 仏教
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