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遊戯室 (Hayakawa pocket mystery books)
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はたから見るかぎり、キャサリンは理想の結婚生活を送っていた。建築士の夫はハンサムで金持ち、自分は趣味を生かしてインテリア・デザインの店で働き、エアロビクスに通う毎日。彼女の幸せを疑う者はひとりもいなかった。だが実際には、キャサリンの生活は不安と緊張の連続だった。潔癖なまでの完全主義者の夫に家事や育児のあら捜しをされ、服装から交友関係にいたるまで厳しいチェックを受けていたのだ。ほかの生き方を知らないキャサリンは黙ってそれに耐え、聞きわけのない四歳の娘に夫が行き過ぎと思える罰を加えても、何でもないと自分に言い聞かせて波風を立てないようにしていた。やがて、夫の娘に対する仕打ちはしだいに残酷さを増し、ついには…。『別れない女』と『目覚めない女』で二度の英国推理作家協会賞に輝くフランセス・ファイフィールドが別名義で放つ、ルース・レンデル絶賛のサイコ・サスペンス。
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