|
|
死体闇取引
|
暗躍するボディーブローカーたち
死後まもない遺体の臓器が移植に用いられたり、医学部での実習用に献体が募られたりというのはよく聞く話だが、死体にはその他にも多くの用途がある。医療機器メーカーが医者を対象に新製品の実演販売をしてみせる、骨ペーストや骨ねじの原料になる、または軍部が地雷防護服を着せてその強度を実験する…しかし、これらのすべてが遺族の合意に基づいて行なわれているわけではない。死体の需要と供給は、不法な死体の横流しや窃盗によって均衡を保っているのだ。死体をパーツに切り分けて出荷する火葬場。遺灰は適当に集められて返却される、解剖室で余った死体を闇に流して私利を得る大学関係者、死体の出場所も確認せずに遺体を医療製品に加工する組織バンク、そして彼らをつなぐ仲介業者など、死体調達のネットワークは思いのほか身近で、複雑で、陰湿だー。気鋭のジャーナリストが、遺体を切り売りする人々を直接取材し、驚くべき死体ビジネスの実態を明かす衝撃のルポルタージュ。
小説・エッセイ > ノンフィクション > ノンフィクション(外国) 人文・思想・社会 > ノンフィクション > ノンフィクション(外国)
|
みんなの感想
登録している読者
この本を読んだ人はこんな本も読んでいます
|
|
|