|
|
冬の眠り
|
1964年。結婚したばかりの夫婦がナイル川のハウスボートに住んでいた。アブ・シンベル神殿の移築工事に関わる技術者である夫エイヴァリー。植物を深く愛する妻ジーン。二人が出会ったのは、海路建設のため水が消えたカナダの川のほとりだった。壮麗な神殿が切り出される様子を見守りながら、二人はひそやかにお互いの記憶を語りあう。しかし、その絆は思いがけない悲劇に襲われた。カナダに帰国した後、距離をはかりかねた二人は別居を決める。そしてジーンが出会ったポーランド人の亡命画家が語る、戦時中のワルシャワの話は、ジーンとエイヴァリーをさらに遠ざけるように思われたー人の心身に訪れる変化を探訪し、緊密で詩情あふれる世界を描き上げたオレンジ賞受賞作家の傑作。
小説・エッセイ > 外国の小説
|
みんなの感想
登録している読者
この本を読んだ人はこんな本も読んでいます
|
|
|