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京都に咲く一輪の薔薇
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フランスで生まれ育ったローズは、日本人の父の顔を一度も見たことがなかった。鬱に苦しんだフランス人の母は五年前に自殺し、自分を可愛がってくれた祖母も他界している。ひとりぼっちとなった40歳のローズのもとに、ある日、父が亡くなったという報せが届く。相続の手続きに向かった京都で出会ったのは、父のアシスタントを務めていたポールという男性だった。何のためかも知らされず、父が好きだった寺をポールと共に巡るローズ。いつしか彼女は、父が愛した街の優しさに包み込まれている自分を見つけるー。世界的ベストセラー『優雅なハリネズミ』のフランス人著者が京都を舞台に贈る傑作長篇。
小説・エッセイ > 外国の小説
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