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潮待ちの宿 (文春文庫)

かつて引き潮を待つ船の寄港地であった備中の港町・笠岡。「潮待ち宿」と呼ばれる宿の一つ、真なべ屋に、口減らしで九歳から奉公する志鶴はある日、口数の少ない目つきの鋭い客を迎えるー。幕末から明治初期、薄幸の美しいおかみに守られ、次々と起こる事件に立ち向かい凛々しく成長する少女の六つの物語。

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