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鬼が哭く (Tokuma O novels)
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官能伝奇スリラー
木田武夫は、一日で不幸のどん底に陥った。東京に大雨が降った日に、妻と娘が環七で轢き殺されたのだ。妻は二十八、娘は五歳。相手は暴走族らしい。失意の木田に、夕と名乗る女が現われて言った。「あなたは不幸なのね。私は不幸が好き。あなたの不幸を、丸ごと私が買ってあげる」と。夕とホテルで一晩抱きあった木田は、この世のものとは思われぬ愉悦の只中をさまよった。そして、その愉悦の先には、憎き轢き逃げ犯への復讐の刃が…(水面を渡る鬼)。他に五篇、それぞれに現世の底にゆらめく“鬼”が登場する官能伝奇。
小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・は行 新書 > 小説・エッセイ
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