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律儀なひと
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ヨシばあちゃんが死んだ。…はずだった。昨日家族と共に見送ったはずのヨシばあちゃんが、なぜか今、俺(貴雅)の部屋にいる。姿は見えないが間違いなくヨシばあちゃんの声だ。あの世へ旅立つ四十九日を迎えるまでの間に、この世への未練を断ち切るためだとばあちゃんは言うけれど、それなら孫の俺のところじゃなくて子ども達(俺の母親や伯父達)のところに行くだろ、普通。こうしてばあちゃんの魂と俺との同居生活が始まったが、嫌な予感は的中する。気になっている薫ちゃんのことや、会社の同僚たちの相談ごとにまでいちいち口を出すヨシばあちゃんに、俺は今日も振り回されて…。明日も元気になるハートフル小説。
文庫 > 小説・エッセイ 小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・か行
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