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図解 リューベック
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バルト海に面したリューベックは、ハンザ同盟の中心都市として中世から近世にかけて仲介貿易で繁栄をきわめました。歴史的旧市街は第二次世界大戦で大きな被害を受けましたが、修復された煉瓦ゴシック様式の聖マリア教会や大聖堂、市庁舎、市場、ホルステン門にブルク門、そして数々の立派な商家の立ち並ぶ街並みなどが、かつての栄華を今に伝えています。ノーベル賞作家トーマス・マンの小説『ブッデンブローク家の人々』の舞台としても有名です。画家ハインツ=ヨアヒム・ドレーガーはこの町の900年の歴史を美しく楽しい図版と平易な文章で紹介しています。町の成立から発展、市門の機能、教会の構造と役割、そしてそこに秘められた象徴、商家の内部、建築様式の変遷など、紹介は細部に及びます。生き生きとした描写からはそこに暮らした人の息づかいも聞こえてきます。子どもと大人のための楽しい絵本であり、内容豊かな文化史入門です。
人文・思想・社会 > 歴史 > 世界史
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