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獣地底篇 山田正紀(著) 朝日ソノラマ - @Books

獣地底篇 (ソノラマ文庫)

著者山田正紀
出版社朝日ソノラマ
発売日1986年10月
サイズ文庫
価格437 円

機械獣ヴァイブ2

奇径な銅鐸や獣面タブレットに呼応して姿を現し始めた北条充の内部の獣は、ヤクザが父・秀三の研究室を襲った夜、徹底的に荒れ狂った。惨劇の後、散乱する死体の中に秀三の遺体もまじっていた。父親殺しの嫌疑を受けて警察に追われる身となった充は、従姉の涼子の運転するトラックに身を潜めて検問を突破し、一人、黒牛島に向かった。逃走の合い間に聞いた、父親の残したテープの内容が充にそう決意させたのだった。古代吉備王朝の謎の解明にとり憑かれていた秀三は、かつて吉備に“穴済神”等の名で呼ばれていた怪物が実在していたこと、その場所と記されている艮岬が黒牛島の鬼牛古墳であることをテープに吹き込んでいたのだ。そして充が実の子ではなく、鬼牛古墳で拾った子であることも-。

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