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貧困国への援助再考 加賀美 充洋(著) アジア経済研究所 - @Books

貧困国への援助再考 (アジアを見る眼 111)

著者加賀美 充洋
出版社アジア経済研究所
発売日2009年10月25日頃
サイズ新書
価格1,078 円

ニカラグア草の根援助からの教訓

この本は、筆者が2003年6月から2007年4月までニカラグアに大使として勤務したときに経験した日本の経済協力(政府開発援助、ODA)に関する話です。とくにODAの中の「草の根・人間の安全保障無償資金協力」と呼ばれる援助を取り上げます。本文ではこれを単に「草の根援助」としています。 草の根援助を取り上げる理由は、ODAの中でもこの援助は、足が速く喜ばれているためです。即ち、決定から竣工までの期間が短い、対象が地域ないし住民に密着している、結果がすぐに出て地元民に喜ばれる、日本を宣伝できるなど、援助効果が大きいからです。実際、ニカラグアでも市役所におけるゴミ収集車の整備、農村の飲料水用の井戸掘りや水道パイプラインの建設、小中学校の教室建設等で大変感謝されました。 ニカラグアは1人当たりの年間所得が約960ドルで、中南米諸国のうち、最貧国ハイチに次いで所得の低い国です。世界銀行によって同国は重債務貧困国(HIPCs)に指定されています。こうした貧困国では国家予算が極端に乏しく、インフラストラクチャー投資や社会開発への資金が大幅に不足しており、先進国からの援助が唯一の頼りです。ニカラグアでは各国からの援助が国家予算の約3割を占めています。種々の援助が行われる中で日本の草の根援助は、住民レベルに直接行き渡り、喜ばれる援助としてその特徴を際立たせています。 筆者自身この草の根援助に関係して各地を訪問しました。とくに工事の竣工式の時には、現地の式典でお祝いの言葉を述べ、地元民たちと一緒に完成を喜びました。ニカラグアには153の行政上の市が存在しますが、筆者は4年間で104の市を訪問しました。ニカラグアの大部分の地域を廻ったことになります。そこで考えたこと、学んだこと、印象などを紹介したいと思います。 なお、中米の地図とニカラグアの地図を掲載します。ニカラグアの地図で示した町は、文中で紹介する草の根案件の竣工式で筆者が実際に訪問した場所を含んでいます。 はしがき 第一章 ニカラグアの国土  1 国土・風物  2 歴史・政治  3 経済 第二章 大使館の仕事 - 経済協力を中心に -  1 大使館の仕事  2 重要な経済協力の仕事  3 援助の目的  4 援助の仕組みと選択過程  5 援助実績 第三章 草の根援助  1 沿革  2 申請団体および分野  3 事業の流れ  4 実績  5 草の根援助の特徴と問題点 第四章 ニカラグアにおける草の根援助  1 手続き・体制  2 選考過程ならびに基準およびモニタリング  3 草の根援助の実績 第五章 具体的事例  1 教育案件  2 保健案件  3 民生環境案件(ゴミ収集)  4 水道案件  5 社会的弱者救済(更生施設)  6 農村女性の自立を助ける  7 大統領選挙支援  8 モニタリングの事例  9 他ドナーの援助との比較 第六章 草の根援助の可能性  1 成功するための要因  2 貧困国への有効性 あとがき

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