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円仁慈覚大師の足跡を訪ねて
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今よみがえる唐代中国の旅
838年、最後の遣唐使として大海を越え、唐に渡った天台宗の高僧・円仁(のちに慈覚大師)。五台山で最高峰の密教を学び、国際都市・長安で世界の人々と交わり、廃仏毀釈の実態を目撃した彼は、9年間におよぶ詳細な旅の記録を『入唐求法巡礼行記』に綴っていた。それから1200年あまりのち、『入唐求法巡礼行記』はエドウィン・O・ライシャワー元駐日大使の著作によって世界中に伝えられ、現在では世界的名紀行文のひとつに数えられている。このライシャワーの研究に触発されたアメリカ人女性、阿南・ヴァージニア・史代は、円仁の足跡をくまなくたどることを決意する。25年の歳月を経てついに完結した彼女の旅の記録からは、悠久の歴史ロマンと、現代中国の息吹が鮮やかに浮かび上がってくる。
人文・思想・社会 > 宗教・倫理 > 仏教
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