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ハバナ奇譚
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その幽霊屋敷はマイアミのあちこちに出没していた。大きな二階建ての屋敷で、現れる場所は決まっていない。祖国キューバを捨ててアメリカに渡り、マイアミで記者として生計を立てているセシリアは、その屋敷を次の記事の題材に選んだ。取材の帰り、彼女は立ち寄ったバーで不思議な老女に出会う。バーの片隅で、老女の話に耳を傾けるうちセシリアは次第に彼女の物語の虜となってゆく。そして、老女の語る物語が終わったとき、セシリアは幽霊屋敷が存在するわけを知るーキューバ出身の実力派作家が描く愛と郷愁がちりばめられた幻想的な物語。
小説・エッセイ > 外国の小説
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