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社会理論における「理論」と「現実」 (叢書・アレテイア)
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かつてマルクスは、「現実」を“客観”的に映し出すのではなく、主体的な「実践」を通して変革するための「理論」を構築することを標榜した。二〇世紀末にマルクス主義的な革命によって生み出された実在する社会主義国家が崩壊していく中で、アプリオリに与えられた理念に従って「現実」をプログラム的に変革することの不可能性は明らかになった。しかし「社会理論」と呼ばれる領域にあっては現在でもなお、従来のマルクス主義の理想先行型の理論構築の限界を踏まえたうえで、変動する「現実」に介入できるしなやかな「理論」への道が模索されている。コジェーヴ、ロールズ、ハーバマス、ヌスバウム等の試みを参照しながら、ポスト・マルクス主義的な「理論と現実」の関係を考える。
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