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東京芸術大学百年史(東京音楽学校篇 第2巻)
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大正時代から東京音楽学校の終わりまでの約四十年間に、東京音楽学校は唱歌編纂や邦楽調査などの国家的な事業を担いつつ、欧米の模倣を脱して徐々に独自の歴史を歩み始めました。しかしその一方、戦中戦後を通じて激動の時代にさらされ、混乱と窮乏を経験したことはこの学校も例外ではありませんでした。戦時色が強まった昭和十年代後半には、主催の演奏会はさまざまな制約を受けながらも報国団の名のもとに継続されましたが、外国人教師の処遇に影響が及び、校内に防空壕が掘られ、終戦近くには、校舎のスチームが金属として回収されるなど、楽の学び舎にも寒い冬が訪れました。この間の歩みについては、本巻に掲載する原資料の数々が何よりの証言となりましょう。
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