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和泉式部 (河出文庫)
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華やかな恋愛遍歴の歌、そのかげに詠まれた暗い恋の歌、また、激しい生命の奔りを感じさせる一途な求愛の歌、あるいは哀切な娘小式部への挽歌や、帥宮への挽歌群など、多数の渦を持ちつつ豊かに流れてゆく和泉式部という河ー。現代女流歌人の第一人者馬場あき子が豊饒な和泉式部の和歌を読み解き、王朝の貴族社会に生きた一人の女性の命の華やぎと哀しみの深さを浮彫りにする。
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