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トーマス・マン日記(1937-1939)
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本書で公表される1937年から39年までのトーマス・マンの日記は、すでに刊行されている1933年から36年にいたる日記に直接つながるものであるが、それにもかかわらず、トーマス・マンの生涯と創作におけるまったく新しい一章の始まりを表すものになっている。スイスで過ごしたヨーロッパにおける亡命生活は終わりを迎える。すなわち、ヨーロッパでドイツ軍のオーストリア進駐、ミュンヒェン会談、チェコスロヴァキアの粉砕、第二次世界大戦の勃発という形で以前から予想され、危惧されていた激動と変動が現実となっていく間に、合衆国で新しい生活が始められ、プリンストンで新しい生活形式が見出されるのである。
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