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文化としての他者〈復刊版〉
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著者ガヤトリ・スピヴァックは、脱構築思想をマルクス主義と結合し、哲学や文学の問題だけでなく社会批判へと拡大してしまう類まれなラディカリズムによって、いまやアメリカを代表する批評家の一人と注目されている。第三世界出身の女性である著者は、アメリカ社会のなかでは、「異文化」を体現する存在にほかならない。アメリカという「他者」のなかで、この尖鋭な知性は何を考えたのだろうか?著者の本邦初訳である本書には、そうした思考の軌跡が映し出されている。ミクロなレヴェルでは、文学テクストや大学制度を、マクロなレヴェルでは、高度資本主義の世界システムを、本書は「他者」という視点で鋭敏に読み解いてゆく。
人文・思想・社会 > 文学 > その他
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