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1964年の東京パラリンピック──すべての原点となった大会
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リハビリテーションの一環として始まった試みが、人々の人生を変えていった。下半身の自由を失った人々は家や病院にこもるしかなかった昭和半ばの日本。脊髄損傷者の生活向上におけるスポーツの効用に着目し、厳しい反発を受けながらも「東洋初の国際障害者スポーツ大会」の開催に尽力した一人の医師がいた。社会復帰し、生活を楽しむ外国の選手を目の当たりにした日本選手の胸に去来したのは「仕事がしたい、人生を謳歌したい」という思いだった。知られざる大会と、戦後の障害者をめぐる社会を描くノンフィクション。
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