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渤海王の使者 (広済堂文庫)
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698年に大祚栄が建国した渤海国は聖武天皇の時代に、何度か使節団を送ってきた。当時、長屋王が政治の中心で、藤原氏と危く均衡を保っていた。そんなころ、日本に向った渤海国の使節団が山形に漂着した。出羽の柵の別将船人は一行と都、奈良へ同行する。使節団の若武者・高文矩との信頼は国を越えた友情へ。そして船人の妹・秋津との愛も芽ばえる。だが、渤海人の活動は新羅人の反発を買い、長屋王も最大の悲劇に襲われる。一方、渤海国でも国王兄弟の不仲から政争が起こる。日本海の荒波にも似た人々の争い。時代に翻弄された若者達の姿を描く長篇歴史小説。
小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・た行 文庫 > 小説・エッセイ
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