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紫陽花寺 (広済堂文庫)
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紙問屋の息子・周吾との祝言を間近に控えたなつには秘密があった。「五年後の夏、紫陽花の前で再会しよう」生まれて初めてもらった恋文にはそう書かれてあった。なつが想いを寄せていた染色師の息子・喜三郎はその手紙を残して修行のために京都へ旅立って行った。親が決めた縁談相手に申し訳ないと思いながらもなつは約束の日、紫陽花の花の咲く寺へ向うのだが…。表題作他、少女の淡い恋、人の道にそれた激しい恋、昔日の恋などを描く書下ろし時代作品集。
小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・あ行 文庫 > 小説・エッセイ
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