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世界の富裕層は旅に何を求めているか (光文社新書)
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著者 | 山口由美
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出版社 | 光文社
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発売日 | 2024年04月17日頃
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サイズ | 新書
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価格 | 968 円
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「体験」が拓くラグジュアリー観光
ラグジュアリーツーリズム自体は、成長の見込める観光業として世界的に注目が高まっている。(中略)富裕層旅行の定義については、明確な線引きはないのだが、JNTO(日本政府観光局)では1人あたり1回に消費する旅行金額が100万円以上としている。市場規模としては、富裕層旅行者の多い国として、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、オーストラリアの数字から試算している。これらの国々で海外旅行をしている人は年間に3億4100万人。そのうち100万円以上を消費する富裕層旅行者は約1%の340万人。全体の消費額は35・8兆円で、うち富裕層旅行者の消費額は4・7兆円。全体の約1%でしかない富裕層旅行者が、全体の13・1%を消費していることになる。この数字は、ラグジュアリーツーリズムが、オーバーツーリズムを回避しつつ観光産業を拡大していく切り札であることを物語っている。(「プロローグ」より)
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