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目下の恋人
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著者 | 辻仁成
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出版社 | 光文社
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発売日 | 2002年01月25日頃
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サイズ | 単行本
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価格 | 1,430 円
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「許してあげるわ」敦子はそう呟いた。私は画面からやっと視線を離し、隣席の女性を見つめた。言葉などすぐには出てこない。でも、長い十年だったけれど、希望はまだ捨てずにとっておいた。それがこのカウチであり、それが彼女が座るべき場所、いるべき場所、である。その一席だけあれば、十分だった。あなたが座れるスペースさえあれば、世界はまた元にもどることができる…(「愛という名の報復」より)小さな物語の中にいくつもの一瞬が存在する。その一瞬の光の中で人は恋と出会い愛と暮らし時を紡いで行く。知り合って、憧れて、優しくされて、ときめいて…。世界のどこかにかならずいるはずの「その人」を求めて、ひたむきに熱く永遠を旅する恋人たちの物語。辻仁成初の短編集。
小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・た行
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