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背徳のパラダイス (ラベンダーブックス)
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1801年冬、吹きすさぶ嵐のなか、ヘレーネは女ひとり、乗り合い馬車でロンドンへ向かっていた。フランス革命で家族を失い、バスティーユ牢獄では、看守たちに身を奪われながらなんとか生きのびてきた。すきを見て脱出したその道中、英国人のフィリップ・ロスに出会う。一目会ったときから強烈に惹かれあったヘレーネとフィリップは、一晩激しく愛し合った。彼はヘレーネに結婚を申し込むが、男にすがる生き方を望まないヘレーネは拒絶。けんか別れとなる。18年後、会員制クラブ“悦びの館”の経営者として成功したヘレーネの前に、フィリップが現れる。彼は、ヘレーネのクラブを娼館だと批判、館を全面否定する。だが、それはフィリップの策略でもあった。もう一度、ヘレーネを手に入れるための…欲望うずまく、極上のエロティック・ロマンス。
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