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敦煌と私 (石坂記念財団講演シリーズ 6)
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石窟芸術とともに生きた40年
敦煌石窟芸術は、4世紀から14世紀にいたる約1千年間に掘りつがれていった、中国芸術の至宝である。自然の侵蝕と外国人の略奪にさらされていた、この人類文化のかけがえのない宝は、敦煌の人・常書鴻の保護・研究・整理により、現代中国に蘇生した。本書は、石坂記念財団に招かれた常書鴻氏が、シルクロードの孤絶した“大画廊”で、同じ画家である夫人李承仙女史と苦楽をともにしつつ、奉仕しつづけた40年を語り、伝来仏教と中国古代文化の結晶ともいうべき敦煌莫高窟の芸術美と、それを持続させるための保護事業への協力を訴えた、著者夫妻ならではの心のメッセージである。
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