|
|
レ-ガノミックスの崩壊
|
レ-ガン大統領を支えた元高官の証言
ディヴッド・ストックマンは1981年レーガン政権発足時に、34歳の若さで行政管理予算局局長に抜擢された。供給側重視の経済学を理論的支柱とする小さな政府の実現を目指し、レーガン政権は、減税と支出削減を内容とする財政革命をスタートさせたが、ストックマンはその計画立案者であり、実行責任者であった。彼は強引とも思えるやり方で、大幅減税と国内支出削減案を議会に提出する。この野心的な計画はうまくいくかに思えた。が、地元利益を背景にした議員の激しい抵抗に会い、味方のはずの政府閣僚や高官たちの無理解、無責任、ことなかれ主義に妨害され、さらに大統領の指導力や判断力のなさに打撃を受け、後退につぐ後退を余儀なくされる。結局、減税は大幅に水増しされ、支出削減は失敗し、その結果、アメリカは巨額の財政赤字を背負うことになった。1985年8月、ストックマンは失意のうちにホワイトハウスを去った。翌年、民間人となったストックマンが発表したのがこの回想録である。本書で著者は、彼の野心的計画が崩壊するプロセスを、ありのままに、かつ、あからさまに物語る。
人文・思想・社会 > 政治
|
みんなの感想
登録している読者
この本を読んだ人はこんな本も読んでいます
|
|
|