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シュバイツァー (新装版 人と思想 31)
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アルベルト=シュバイツァーは、二一歳の夏、「わたしは、三〇歳までは、学問と芸術のために生きよう。それからは、直接人類に奉仕する道を進もう」と決心し、その後、医学を勉強して、三八歳のとき、哲学者・宗教家・音楽家の地位をなげすてて、もっとも恵まれない黒人を救うために、アフリカに向かったのであった。それから五〇年、シュバイツァーは、「生命への畏敬」をモットーに、ランバレネにヒューマニズムの灯台をたて、その光をより明るく、より遠くへおよぼしていった。ところで、人命尊重の精神さえ失われがちなこんにち、われわれはシュバイツァーの生涯と思想とを理解して、そのすぐれた精神を学び、それを日常生活において具体化して、より明るい社会を築くように、努力することが必要なのではなかろうか。
人文・思想・社会 > 歴史 > 伝記(外国)
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