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隠密将軍と喧嘩大名 (春陽文庫)
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名古屋城下ー、俗に緋縅屋敷と呼ばれる磯輪上家五代目当主鯱太郎は、磯輪上家が誇る重宝、東照権現家康公より拝領の鎧を着用して、友人の侍仲間たちに見せてやっていた。尾張城下は東照祭りに備えてにぎわっており、豪商大丸屋正右衛門が四百両もの大金をかけて名人人形師の近江大掾に作らせた山車の人形を調べにきた道奉行鳥居源太夫の配下たちの難題に困却していた。その知らせを受けて、緋縅の鎧のまま鯱太郎は駆けつけた。金鯱七代目尾張宗春卿と倹約将軍吉宗とは、ことあるごとに対立を続けていた。尾張家秘蔵の重宝「法蔵の笙」の奪取を狙うは将軍直属の隠密団。一方、磯輪上鯱太郎は宗春の命を受けて京の笙楽の祖、八条家へと出立した。はたして隠密将軍と喧嘩大名は…。
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