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竜尾の剣
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神道無念流の剣士として近藤勇道場の食客となり新選組結成に参加した永倉新八の血なまぐさい日々を描く表題作、気の進まない仇討ちを藩主から厳命された奥用人の息子と、助太刀に選ばれた藩士たちの旅路の意外な結末を描く「黒雲峠」、元盗賊の男が老齢にさしかかり自身の運命を狂わせた十四年前の惨劇を振り返る「抜討ち半九郎」、ひょんなことから山の湯宿に長逗留をした二人の旅人が、七千両を強奪した盗賊団が迫ることを知り意外な行動に出る「さいころ蟲」など、池波正太郎の多彩な魅力にあふれる初期傑作短編集。
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