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漱石と『資本論』
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漱石が「カール・マークスの所論のごときは…今日の世界にこの説の出づるは当然のこと」と述べた『資本論』。近代人・漱石が感じたこと、および『資本論』の価値は、現代に生きるわれわれにも古びていないことを示したのが本書である。この価値を理解するために、全3巻・17編・98章・131節から成る『資本論』を95ページでまとめた(第二章)。また、『資本論』やマルクシズムが日本でどのように受け入れられたかを明らかにしながら、漱石は社会主義に共鳴していたかーに迫る。
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